季節に関係なくヒリヒリやピリピリ、かゆみなど、肌に違和感を感じている女性は少なくありません。

肌は年齢とともに変化し、特に30代以降は肌の代謝が下がって乾燥も進んでしまいます。

さらに、ほんの些細なことでも肌は敏感になりやすく、毎日のセルフケアや対策が大事になります。

そこで今回は、乾燥肌と敏感肌の原因と対処方法についてご紹介します。

乾燥肌と敏感肌を引き起こす原因はバリア機能の低下

肌は表皮、真皮、皮下組織と3層から形成され、表皮に存在する薄い角質層に0.02ミリというバリア機能が備わっています。

バリア機能は、細胞間脂質や肌内部の水分などを保つ働きと、環境要因の紫外線やほこり、細菌やウイルスなどをブロックする役割をもっています。

しかし何らかの影響で、角質細胞のひとつであるアミノ酸系の天然保湿因子、細胞間脂質のコレステロール・セラミド・脂肪酸などが減ると、細胞をつなぎとめる力が弱まります。

そうなると、バリア機能が低下して肌の水分はどんどんと逃げていき、乾燥肌や敏感肌を引き起こしてしまうのです。

乾燥肌はかゆみとも隣り合わせの関係である

肌の乾燥をそのままにしておくと、アレルゲンや刺激物質が入り込んで角質層がはがれ、かゆみ症状が表れます。

かゆみは皮膚への刺激に対し、肥満細胞から放たれるヒスタミンをはじめとして、いろいろな細胞で作られるかゆみ物資が神経線維を通り、かゆみとして脳に伝達されます。

一度かゆいと感じると、何度もかき続けるという悪意循環を繰り返して、しっしんになる恐れがあります。

乾燥肌がエスカレートして皮膚疾患になる前に、十分に保湿するなどケアを怠らないようにしましょう。

乾燥肌や敏感肌はバリア機能が大きく関係しますが、そのバリア機能が低下する要因に次のようなものがあげられます。

乾燥肌と敏感肌のバリア機能を低下させる要因

皮膚のバリア機能を低下させる要因として、ひどい乾燥によるものが最も多いとされています。

乾燥は敏感肌を招く大きな原因ともなり、元から乾燥肌という人にとっては厄介な問題です。

乾燥は空気が乾いている冬だけでなく、夏でもエアコンにより乾燥状態をつくるので、肌のバリア機能が低下しやすくなります。

それ以外にも、お風呂上がりや洗顔後のケアをすぐに行わずに水分が失われるなど、シーズンを問わず肌が乾燥するきっかけは多いにあります。

その他の要因には、いったいどのようなものがあるのでしょうか。

乾燥肌の要因

ターンオーバーの乱れ

皮膚の新陳代謝ターンオーバーはバリア機能と関係性が深く、正常な周期によって新しい細胞へと入れ替わることで、バリア機能が保たれ健康な肌を維持しています。

しかし、ストレスや睡眠不足、偏った栄養といった生活習慣の乱れからターンオーバーが不規則になると、体内のバランスが崩れて水分も外へ出ていってしまいます。

特に食事は、身体の内面から免疫力を上げてくれるので、肌荒れを起こさないためにも大事な要素となります。

ビタミンB群は、ターンオーバーをコントロールして正常に促す働きがあるので、積極的な摂取がおすすめです。

敏感肌の要因

加齢

年齢を重ねると個人差は出てきますが、表皮や真皮は薄くなっていきます。

それに伴って、肌の水分、セラミド、コラーゲンなどの弾性繊維も減少して弾力を失います。

また、メラニン細胞の数も減るので、紫外線のダメージをダイレクトに受けやすくなります。

体質

もともと肌が弱い人、アレルギーやアトピーなどといった症状がある人は、敏感肌になってしまうケースがあります。

症状が改善に向かうと、肌の調子も整っていくことが多いようです。

ホルモンバランスの変化

女性ホルモンは健やかな肌を保つために重要な役割をしていますが、ストレスや疲れから簡単に崩れていきます。

ホルモンバランスは月経や妊娠、出産などでも大きく変わり、放っておくと肌の状態は不安定になっていき、敏感肌も加速してしまいます。

このように毎日の生活のなかで、バリア機能が低下するさまざまな要因から、乾燥肌や敏感肌になる可能性はたくさんあります。

ところが、自分は乾燥肌?敏感肌?と自覚がない人や、わからない人もいるのではないでしょうか。

次のチェック項目で、乾燥肌・敏感肌タイプに当てはまるかどうか、診断してみましょう。

【乾燥肌の特徴】

・入浴後や洗顔後に肌がつっぱる

・全身がカサカサする

・ヒリヒリする

・白く粉を吹いたりかゆくなる

・化粧ノリが悪い

乾燥肌は、肌の水分が足りずに皮脂の分泌が低下して潤いがなくなっている状態で、ドライスキンとも呼ばれています。

【敏感肌の特徴】

・ピリピリとしみることがある

・カサカサと乾燥しやすい

・赤みが出たりかゆくなりやすい

・刺激に弱い

・ニキビができやすい

敏感肌は、乾燥といろいろな刺激によって過剰に肌が反応して、肌トラブルを起こす状態です。

上記のチェック項目に当てはまるという人は、高い確率で乾燥肌や敏感肌タイプと言えます。

ですが、予防や対策をしっかりと行っていくことで、改善の兆しが見えていきます。

乾燥肌と敏感肌を予防するコツ

キメが荒いタオルでの擦りすぎはやめよう

キメが荒く硬いナイロンタオルやアカスリタオルなどで擦りすぎると、必要以上に皮脂を落としてしまい、かえって肌は乾燥しダメージを受けます。

角質層を傷つけないために、やわらかいボディタオルや手でやさしく洗うようにしましょう。

お風呂は40度以下のぬるめのお湯につかる

熱すぎる湯のお風呂は、肌にとって必要な脂質を奪い乾燥の手助けをします。体温が上がることで、からだのかゆみが増してしまうこともあります。

適温とされる温度は38度~40度、この温度でゆっくりつかると血行が促進し、全身をリラックスさせる効果で疲れもとることができます。

ただし、肌を守るためつかる時間は10分くらい、からだを温めすぎないことがポイントです。

入浴剤を選ぶときにも、保湿効果に優れた成分のものを使うようにしましょう。

入浴後はすぐに保湿ケアを行う

お風呂上がりの肌は、水分を含んで浸透と吸収率が高まっています。

柔らかくなっている肌への保湿ケアは最適なタイミングなので、水分が失われていく前に、油性成分配合の保湿剤でしっかりケア対策をしましょう。

スキンケアはまちがった方法で行うと肌を傷つける

スキンケアに欠かせない洗顔ですが、力を入れてこまめにゴシゴシ洗ったりすすぎ残しがあると、肌にダメージを与えます。

ゴシゴシと擦り洗いは角質層の表面を傷つけ、すすぎ残しは肌に残った洗浄成分が、かゆみや炎症を起こしかねません。

洗顔はたっぷりの泡で包むように行うのが適切です。

やさしく泡立てた濃密な泡は、皮膚のキメのあいだに入り込んで汚れを落とし、摩擦から肌を守ります。

他にも、「クレンジングシートで強く擦る」「化粧水を塗るときは肌をたたく」「毎日欠かさずシートマスクでスペシャルケアをする」なども、肌に負担がかかり逆効果を生んでしまいます。

化粧水や美容液などの洗顔後のスキンケアは、やさしく手のひらに馴染ませてから、肌への摩擦を最小限にとどめましょう。

肌へ刺激とならない洗顔フォームを選ぶ

デリケートな肌には、できるだけ低刺激成分が配合されているものを選ぶようにして、まずは成分表示をチェックするようにしましょう。

ワセリン、アルコールやエタノール、防腐剤、香料などは刺激性の強い成分で、肌が過敏に反応する恐れがあります。

なかでも、界面活性剤は洗浄力が強い成分のひとつであり、すべてのものではありませんが、肌に悪影響を及ぼす見込みが高いです。

肌の汚れをすっきりと洗い流すには必要な成分ですが、合成成分が入っていない無添加タイプや、オーガニックの原材料が使われたものを選ぶと肌への心配も少なくなります。

セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸など、洗い上がりがしっとりするものを選ぶのもかなり重要なポイントです。

コラーゲンやヒアルロン酸、保湿成分たっぷりの洗顔料について

日常生活から肌環境を整える

乾燥肌や敏感肌は、皮膚のバリア機能が低下することで起こります。

敏感肌の原因ともなる乾燥は、保湿をしてもまた乾燥した肌をつくり出すという、負のスパイラルに陥ってしまうこともあります。

毎日のちょっとした習慣を意識したり、ケア方法を見直すだけでも肌環境は改善していきます。

洗顔方法に気を配ることはもちろん、冬はエアコンと加湿器の併用、無理なダイエットは避けバランスの良い食生活を心がける、細胞が再生される夜間には十分な睡眠をとるなど、できることからコツコツと実践することが、肌トラブルをなくすカギです。

また、しっしんや赤みの症状がひどいときには、皮膚科や医療機関に相談するようにしましょう。

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